コラム
利用側だけでなく運営側もインクルーシブに
インクルーシブ公園というと利用する側だけの視点で考えられますが、決してそうではありません。公園スタッフの障がい者雇用、福祉活動の場を提供することなどもインクルーシブ公園をつくる重要な一端を担います。
富山県空港スポーツ緑地で取り組んでいる一部の事例を紹介します。
障がい者雇用
現場スタッフ4人の内、2人が障がいのある方です。
トイレ清掃の委託
公園内にある一部のトイレ清掃を就労継続支援B型事業所に委託しています。
活動の場を提供
主に高齢の方で構成される地域のボランティア団体が、プランターの花の植替えを行います。また花壇では定期的に生活介護事業所の方と一緒にメンテナンスを行います。
イベントの共同
放課後等デイサービスの方と共同でイベントを開催しています。
就労体験の場を提供
就労移行支援事業所の企業内訓練、就労継続支援B型事業所の就労体験を週に1回以上受け入れています。
公園の広大な敷地と多くの施設、多様な業務内容を福祉へ繋げるのは、公共施設としての役割を果たすだけではなく、公園を利活用する意味でも大変意義のあることです。運営側についてもインクルーシブを取り入れる公園が全国的に増えてくるといいですね。